久田和広が読んだ「バトル・ロワイアル」

読書が大好きな久田和広です。今回紹介する本は、高見広春の著書「バトル・ロワイアル」です。

2000年代のベストセラー小説で、一時期大ブームを巻き起こしたことも知っている方は多いはずです。

映画も大ヒットしましたが、この先に流行るデス・ゲームものはこのバトル・ロワイアルから一気に増えたイメージがありますね。

あらすじとしては、中学生達が殺し合いを強いられる、といった話です。

クラス42人で1人が残るまで殺し合いというゲームをするという設定で、主人公の七原秋也と、幼馴染が好きだった少女の中川典子、

そして転校生である川田章吾とともに、このゲームから脱出を試みる──というストーリー。

発売当初は批判も多かったというのは納得の作品です。

かなり長くボリュームもありますが、テンポがいいので一気読みすることが出来ました。

ホラー小説に分類されているくらい、残酷な描写、殺戮シーンなどもありますが、中学3年生42人がそれぞれ守りたいもの自分のために、

悩み、決断していくという部分もあり、恐怖と共に切なさがありました。

それぞれ一人一人に設定やストーリーがあるので、出てくるキャラクターに感情移入もしてしまい、

いつ殺されてしまうのかという緊迫感もハラハラ感もありました。

自分の気に入ったキャラクターが死んでしまうのは、辛かったですけどね。

生き残ってほしいと思いつつ、読み進めていくうちにやっぱり……という展開になり、物悲しい気持ちになりつつも最後まで読みました。

綺麗にまとめ切れていると思いましたが、この後、彼らはどうなったのか、というのも気になりました。

とはいえ、きっとこの話は後日談がない方が良いのでしょうね。