久田和広が読んだ「アキハバラ@DEEP」
読書が大好きな久田和広です。今回紹介する本は、石田衣良さんの著書「アキハバラ@DEEP」です。
かなり古い作品ではありますが、この間、古本屋で偶然見かけて手に取って懐かしく思ったので、久しぶりに読み返してみました。
こちらもテレビドラマ化や映画化もされていますが、若者向けのライトノベルのような感じでもありますね。
秋葉原がオタクの聖地として持ち上げられ始めた頃、メイド喫茶の流行中の話なので、
今読むと、ああ、懐かしいなという気持ちにはなりましたね。秋葉原の初期を知っている方こそ、きっと楽しめるのでしょう。
主人公が発達障害を持っているのですが、応援したくなるというか、吃音というのを伏線にしっかり練り込んでいる感じもありましたし、
どんどんと引き込まれていきました。
単純明快なストーリーですし、悪役がまさに悪役、そして主人公たちがチームを組んで闘うという、
ある意味、少年少女小説の定番のような流れなので、安心して最後まで読むことが出来ました。
主人公がいて、ヒロインがいて、それぞれ心の弱さはあるものの、べたな恋愛展開に発展するわけではなく、
ナチュラルに読んでいけるので、そこまでドロドロはしていませんでした。
秋葉原のどこかで、こんな人たちがいればいいのに、とも感じました(笑)
登場人物がそれぞれ個性的なので、感情移入できるまで時間がかかるかもしれませんが、
魅力がいっぱいのキャラクター達ばかりで、10年前の秋葉原に懐かしさを感じる人にこそ読んでほしいですね。
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