久田和広が読んだ、「小説8050」
読書が趣味の久田和広ですが、本の中でくらい夢を見たいって思ってしまう部分もあります。
たとえば現実世界で辛いことがあっても、本のなかに入り込めば、スーパーマンにもなれて、かっこいいヒーローにもなれて、そして世界を救ってしまう勇者になれるんですよね。
現実逃避と言ってしまえばそれまでなんですが、それでも、本に救われてきたという人は多いはずです。
本の世界に実際に入り込めるわけではありませんが、本という「居場所」があったからこそ、つらい時期も乗り越えられた……という話は聞きます。僕の場合もそうですね。
今でも、つらいな、と思った時は、積極的に本を読むようにしています。気分転換にもなりますしね。
気を付けたいのは、落ち込んでいる時に、追い打ちをかけるような本を読まないこと、ですけどね。
つらい時に読むといい本、みたいなのをしっかり選別しておきたいなとも思っている久田和広です。
さて今回は、「小説8050」を読んでみました。
内容は割と重たい話ですね。息子が部屋に引きこもって7年――……というところから始まりますが、昨今の世間での問題を小説にした、といったところでしょうか。
崩壊していた家族が再生していく……というか、前進しては後退し、つまずいて転び、でも立ち上がって……という話ですね。
ファンタジー感は強いな、と感じる部分もありましたが、父親が息子を向き合えたからこそ、解決の糸口が見えたのだろうな、というところですね。
思春期の子を持つ親にとっては、ぐっとくる作品かもしれません。
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