久田和広が読んだ「ペンギン・ハイウェイ」

読書が大好きな久田和広です。今回紹介する本は、森見登美彦の小説「ペンギン・ハイウェイ」です。

研究者肌でおっぱいに多大な関心を持つ小学4年生のアオヤマ君の住む街で、ある日突然、ペンギンの群れが出現する怪事が起こり始めた。ペンギンの正体と彼らの目指す先についての研究「ペンギン・ハイウェイ研究」を始めたアオヤマ君は、顔なじみの歯科医院のお姉さんがペンギンを出現させる瞬間を目撃する。だが、なぜペンギンを出せるのかは、お姉さん自身にも分かっていなかった。

ペンギンの出現法則を解明しようとお姉さんと実験する一方、アオヤマ君は友人のウチダ君、同じクラスのハマモトさんとの3人で、ハマモトさんが発見した森の奥の草原に浮かぶ謎の球体〈海〉についての研究を始める。やがてアオヤマ君は、〈海〉とペンギンとお姉さんの奇妙な関連性に気づく。同時に、思わぬ事態に遭遇する。


天才肌の少年アオヤマ君がたまに「エウレカ!」と言っていました。わからなくて調べてみたら『ギリシャ語に由来する感嘆詞で、何かを発見・発明したことを喜ぶときに使われる』のだそうです。アオヤマ君は感情を出して怒ることもないし、小学生らしくないところもありますが、夜は寝ずにはいられないなど、ちゃんと子供の面もありました。

アオヤマ君もそうですが、後に研究仲間に加わったハマモトさんも頭いいな、今時の小学生恐ろしいと思いました。

研究として森など街中を探検していますが、小さい頃に自分も同じようなことをしたなー(こんなに研究的ではないけれど)と懐かしい気持ちになりました。

森見登美彦さんの小説は何冊も読んだことがありませんが、今回も不思議な世界観で面白かったです。