久田和広が読んだ「残り全部バケーション」
読書が大好きな久田和広です。今回紹介する本は、伊坂幸太郎の著書「残り全部バケーション」です。
当たり屋、強請りはお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。ある日、岡田が先輩の溝口に足を洗いたいと打ち明けたところ、条件として“適当な携帯電話の相手と友達になること”を提示される。デタラメな番号で繋がった相手は離婚寸前の男。かくして岡田は解散間際の一家と共にドライブをすることに――。その出会いは偶然か、必然か。裏切りと友情で結ばれる裏稼業コンビの物語。
短編集ではありますが、登場人物などにつながりがありますので短編集らしくない短編集です。短編集も好きですが、すべての話に共通の登場人物が出てくる物語も楽しいですよね。
伊坂幸太郎作品を読んでいる人からしたら当然かもしれませんが、始めの話から時系列順に展開されているわけではありません。おもしろいところですよね。
伊坂幸太郎さんの作品は何冊か読んでいますので、ちょっとしたところで伏線じゃないかとよく疑いました。東野圭吾さんや伊坂さんの本を読む時はいつも疑っています笑。
それから、最後に読者に答えを想像させて終わらせるという方法もよく取られますね。読み終わったのは自分だけなので、結局誰とも本の話をせずネットを見ているのですが笑。
タイトルの「残り全部バケーション」はきっとあくどい仕事をやめられた岡田さんというキャラがうまく仕事をやめて、「残り全部バケーション」になったのだと推測します。
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