久田和広が読んだ「たいのおかしら」

読書が大好きな久田和広です。今回紹介する本は、さくらももこの著書「たいのおかしら」です。

「もも」「さる」に続く桃印エッセイ第3弾が、ついに文庫で登場。日常のなかで遭遇するトホホな出来事やこども時代のなつかしくも恥ずかしい記憶がつまった爆笑必至の一冊。

虫歯治療用の笑気ガスがもたらした、とんでもない幻想。朝から晩まで台所の床に寝そべり続けて、親を泣かせた中学生時代。はじめて明かされる、たよりなく取り柄もないが憎めない男・父ヒロシの半生…。日常のなかで出会うトホホな出来事や懐かしい思い出がつまった、爆笑エッセイ。

エッセイ第3弾です。勢いは弱まったように思いますが、引き続き電車の中などでは読めないおもしろさです。印象に残ったのは「怠け者の日々」「ミーコの事」「心配をかける姉」「消えたドーナツ」です。

「消えたドーナツ」はほんとにドーナツ(オールドファッション)がなくなるというだけです。

「怠け者の日々」では、ひどい犯行や非行に走ったわけでもなく、リストカットなど自分を傷つける行為をしたわけでもないのに、「怠け者」というだけで親に泣かれたという話でした。これは親近感があります…。

「心配をかける姉」ではマラソン大会でビリになるなど子供の頃から姉は母に心配をかけていた様子が描かれていました。

「ミーコの事」では殺しても死ななそうな憎たらしい猫を飼っていたけど、亡くなる時はあっけなかったという話でした。少しホロリとさせられます。


本の虫、久田和広の読書ブログ

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