久田和広が読んだ「さるのこしかけ」
読書が大好きな久田和広です。今回紹介する本は、さくらももこのエッセイ「さるのこしかけ」です。
小学生時代の間抜けな思い出から、デビュー後のインド珍道中や痔との格闘まで。日本中を笑いの渦に巻き込んだ爆笑エッセイ。
ベートーベン「運命」のメロディとともに肛門を襲った強烈な痔を完治させた、驚きのドクダミ療法。台風直撃、さらに食中毒にも直撃された台湾旅行。そして、「ノー・プロブレム」な国民性に振り回された、初めてのインド…。日本中をわかせた、爆笑エッセイ。
「もものかんづめ」に続く第2弾のエッセイです。こちらも前作同様に抱腹絶倒ですので、公共の場所では読めません。
まずはじめからドクダミで痔を治すエピソードです。今作もパンチが効きまくりです。
以前お茶で水虫を治していましたが、今回もドクダミによって治癒を試みていました。
インド旅行の案内人が大麻(おおあさ)さんという名前というのも衝撃的です。インドで大麻とはこれいかに…。さくらももこ氏は笑いの神に愛されているのかもしれないですね。
笑うエピソードが圧倒的に多かったのは確かですが、中には感動させられる話もありました。「いさお君がいた日々」はそのひとつです。さくらももこと同い年のいさお君は特殊学級の生徒でした。いさお君は通常の学習についてゆくのが難しい子で、他の同級生にからかわれたり、笑われたりしていましたが、さくらももこ氏は「振り回されているのは周りの子供達だけで、いさお君は間違いなく自分の中心を持っていた」と考えていました。
ある日いさお君が学校を抜け出したことがありました。その時も「逃げ出したというより、行ってみたいから行ってしまったという方が的確であろう」と考え、いさお君の目的が達成されたかを気にしていました。いさお君自身の気持ちを尊重した考えは、小さい頃から簡単にできるものではありません。
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