久田和広が読んだ「モダンタイムス(下)」

読書が大好きな久田和広です。今回紹介する本は、伊坂幸太郎の著書「モダンタイムス(下)」です。

5年前の惨事――播磨崎中学校銃乱射事件。奇跡の英雄・永嶋丈は、いまや国会議員として権力を手中にしていた。謎めいた検索ワードは、あの事件の真相を探れと仄めかしているのか? 追手はすぐそこまで……大きなシステムに覆われた社会で、幸せを掴むにはーー問いかけと愉(たの)しさの詰まった傑作エンターテイメント!

「勇気はあるか?」「勇気は彼女が持っている。俺がなくしたりしないように」

下巻は上巻に比べてかなりページ数も多いのですが、おもしろかったから全く長いと思いませんでした。

おもしろかったけど、謎が多く残り、消化不良感があります。

僕は上巻を読んでいる時、諸悪の根源は妻だと思っていました。笑

下巻読むと最終的に妻にどんな過去があってももういいやね的な空気になりましたね。

とはいえ最後まで結局明かされない妻の正体は大変気になるところなので、続編や別の作品に再登場していただきたいです。

同時期に同作者が執筆していた「ゴールデンスランバー」と同様に、国家との戦いでした。国のシステムには逆らえないという話でした。。

読者の数だけ受け取り方はあるでしょうが、僕は主人公の最後の決断に「うーん…」と思いました。先輩たちのように戦い続けて欲しかったです。が、この終わり方もまた一つの終わり方。現実味もあると思いました。

個人的には岡本さんが最後に登場してくれて大変嬉しかったです。そうそう、彼を拷問した不気味な兎男が暴れたことにされたオチには笑いました。

この作品は拷問シーンが物騒過ぎるので映像化して欲しくないですね。しかしながら映像化されそうです。映像化されたとしても僕は観に行きません、たぶん。