久田和広が読んだ「モダンタイムス(上)」

読書が大好きな久田和広です。今回紹介する本は、伊坂幸太郎の著書「モダンタイムス(上)」です。

恐妻家のシステムエンジニア・渡辺拓海が請け負った仕事は、ある出会い系サイトの仕様変更だった。けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。

「勇気はあるか?」

「勇気は実家に忘れてきました」

本作は上下巻に分かれていました。今回は上巻の感想を書きます。

特定の単語を検索すると監視され、検索者に不幸が襲いかかる話です。

正直言って上巻の途中までは尺が長く感じられ、他の本を読み出したりと挫折しかけておりました。しかし後半からおもしろくなり、一気に下巻まで読み終えました。マジでおもしろいです。

上巻は周りの人間がある単語を検索したことで結果として失踪したり、濡れ衣を着せられて捕まったり、、

そのことを主人公は友人と、意外な人の3人で話し合います。この辺りでの会話、主人公以外の2人の推理がおもしろいです。

また、本作は「魔王」という本の続編です。「魔王」も読みましたが、個人的には後味悪く終わりました。「モダンタイムス」は「魔王」を読んでいなくても楽しめる作品だといわれていますが、一部「魔王」に登場していた人物が引き続き登場しますので「魔王」を読んでいた方が楽しめるかもしれません。

本の虫、久田和広の読書ブログ

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