久田和広が読んだ「予知夢」

読書が大好きな久田和広です。今回紹介する本は、東野圭吾の短編小説「予知夢」です。

深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。とりおさえられた男は、17年前に少女と結ばれる夢を見たと主張する。その証拠は、男が小学四年生の時に書いた作文。果たして偶然か、妄想か…。

常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する、シリーズ累計1320万部突破の人気連作ミステリー第二弾。

もうこのあらすじを読んだだけで、早く読みたくて仕方がなかったことを覚えています。

天才物理学者である湯川氏が登場するということは、この「予知夢」が「予知夢」ではないことが解明されるということですので。

本書は短編集であり、タイトルにもなっている「予知夢」は冒頭の物語「夢想る(ゆめみる)」のことでしょう。「夢想る(ゆめみる)」以外にも幽霊が見えた「霊視る(みえる)」、そのままですが幽霊が騒ぐ「騒霊ぐ(さわぐ)」、「絞殺る(しめる)」、「予知る(しる)」が収録されており、どれも湯川教授が謎を納得いく形で解明します。

最も印象に残ったのは冒頭の「夢想る(ゆめみる)」でした。森崎礼美という少女の家に忍び込んだ男・坂木は小学生の時に文集にも書いた運命の相手に会いに行ったと供述。坂木が小学生の頃、森崎礼美はまだ生まれていない。とにかくあらすじが印象強く、「予知夢を見るなんて一体どういうことなんだろう」とワクワクしながら読みました。

ドラマのガリレオシリーズも大好きですが、やはり原作が一番ですね!

本の虫、久田和広の読書ブログ

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