久田和広が読んだ「真夏の方程式」
本はラノベも読みますが、「成り上がり系」なんかが一時期すごく流行りましたね。
今も流行っているのかもしれませんが、あの、作中でスカッとするような話は、昔から人気が高いのかもしれません。
でも、主人公が努力をして見返す!っていう話はいいですよね。自分で基盤を作っていって、自分のことを馬鹿にしていた人たちを見返すっていうのこそ、王道ストーリーかもしれません。
とはいえ、あまりにも読みにくい文体のものもたまにあるので、そこまでラノベは読まないですけどね。うまい人はもちろんうまいんですけど!文体は好みもありますからね。
自分の好みの文体に出会うと、その作者の過去の本までひたすら遡って読んでしまう久田和広です。
さて今回は、「真夏の方程式」を読んでみました。
ちょっと季節外れか?とは思いつつ、読んでみたかったのでOKですね!(笑)
著者はあの東野圭吾さんなので、本格派ミステリって感じです!
ガリレオシリーズを知っている人は、おっ!と思うかもしれません。映画にもなっていましたしね!
文章には文章の良さもあるので、映画だけを見た人は是非小説も読んで欲しいところですが、これはやっぱりシンプルに面白かったです。
登場人物も個性的で、感情移入しつつも、もやもやが残る終わり方ではなかったですし、タイトルの伏線回収もさすがでしたよ。
ミステリとしても面白いのですけど、文章だけで浮かんでくる夏の自然の風景の描写が素晴らしかったです!
夏は終わってしまいましたが、本を読んでいるだけで夏のにおいがしました。
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