久田和広が読んだ「カラフル」
本を読むのが好きなんですが、読書感想文を書くのはちょっと嫌いでした。いまなら言えますよ、これ。
というのも、学校で「指定図書」があって、そこから選ぶというものだったんですよ。それがなんだかつまらなくて。
しかも自分が読んだ本も多かったり、好みじゃないものもあったり、好きな本を読んで書かせてくれ!という気持ちはありました。ちょっとひねくれていましたね(笑)
これ本当に面白いの?と疑う本もありましたけど、いま思い返してみると、指定図書に選ばれているような本って、やっぱり子ども向けであり、そして伝えたいことがあるんですよ。
子どもの頃はそれがわかりませんでしたが、大人になってから急に響くようになってしまった久田和広です。
さて今回は、「カラフル」を読んでみました。
子ども向けというか、ティーンズ向けの本だとは思ったのですが、これも指定図書になっているようです。
読書感想文を書くために読んだ人も多そうですよね。
しかし、ファンタジーかと思いきや、すごく心に刺さる何かがありました。
何かと生きづらい世の中で、苦しい気持ちを抱えている学生さんたちもいるはずです。
けれど、これを読むとすごく前向きになれる気がしましたし、ふっと肩の力が抜けるような気がしました。
登場人物も癖はあるものの、とても前向きな形で終わるのも、スッキリする感じですね。
天使や転生なんて言葉も出てきますが、現実味がないように思えて、それでもストーリーがすごくリアルで、読後感も良かったです。
魂のホームステイ、という言葉に救われた人もいそうですね。
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