久田和広が読んだ「ゲームの名は誘拐」
読書が大好きな久田和広です。今回紹介する物語は、東野圭吾の小説「ゲームの名は誘拐」です。
敏腕広告クリエイター・佐久間は、リーダーとして進めてきた日星自動車のイベントのプロジェクトを、クライアントである日星自動車の副社長・葛城勝俊の一声で潰されてしまう。失意と屈辱感に苛まれた佐久間は、葛城の住む豪邸まで出向くが、そこで家出しようと葛城邸の塀を乗り越えてきた葛城の娘・樹理と出会う。
家に帰る意思を見せず、葛城家から金を巻き上げたいという樹理に対し、葛城に一矢報いたいと願う佐久間は、樹理に狂言誘拐を持ちかけ、葛城から3億円を奪い取ろうと画策する。だが、2人が進めた狂言誘拐は、意外な展開を見せていく。
読んでいる途中、ゾッとしたのを覚えています。ゾッとしない人も多いかもしれませんが、久田和広は「えっ?!」とビックリしてしまいました。東野圭吾さんの本は何冊か読んでいますが、この作品を読んだのはまだ東野ワールドに慣れていない頃だったからかもしれません。久田和広の東野ワールドのイメージは、良くも悪くも賢い女性(特に悪女)です。このイメージが定着していればはじめから怪しいと思えたかもしれません。とはいえ、この作品の主人公もかなりきれものです。
途中で本の内容整理と今後の展開を推理したいなといつも思うのですが、先の話が気になってしまってつい読み進めてしまいます。改めて東野圭吾さんの作品にははずれがないなと思わせられました。
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