久田和広が読んだ、「稲生物怪録」
ノンフィクションものを読むのも好きなのですが、完全にファンタジーという本を読むのも好きです。
なんか、非現実的な世界の話を読んでいると、現実逃避が出来る、と言うと少し言葉が悪いのですが、どこか別の世界へ行った気になれるというのもいいですよね。ちょっとした観光、そしてトリップです!
本を読むことで、たくさんの場所に旅行に行けますし、そして不思議な世界にも入れるんですよ!
そう考えると、この値段で宇宙旅行まで出来てしまっていいのか!?なんて思ってしまいますね(笑)
旅行に行きにくい世の中だからこそ、本の世界でどこまでだって行けることに強い喜びを感じてしまっている久田和広です。
さて今回は、「稲生物怪録」を読んでみました。
これはもう、そのままタイトルからわかるように、完全にファンタジー!?(笑)
と思ったのですが、日本各地に伝わっている妖怪物語が、一つの文庫として登場したようで、実際にあった話なの!?ということにもびっくりしましたね。
もちろん、当時の伝聞などもあるのでしょうし、盛られている部分がないとも言い切れませんからね。
舞台は江戸時代中期の話ですが、広島の武士である稲生平太郎の屋敷に怪異現象が起こった、というところから話は始まります。
目撃談をもとに描かれていく、稲生物怪録絵巻……。これだけでも見ごたえがありますが、平太郎本人がこの怪異について書き残したという話まで収録!
当時は幽霊やホラーというよりも、妖怪、といった形で怖がられていたんですよね。
今怖がられている「おばけ」とはまた違うのも、不思議な気がしましたね。
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