久田和広が読んだ、「神戸・続神戸」

疲れている時はサラッと読める本がいいのですけど、脳が元気で、読みたい欲がすごく強い時は、しっかりとした文章かつ、長いものが読みたくなりますねー!

長い話を読むといいですよね。なんだか、しっかり読書をした!という充実感もとにかく得られますし。

ただだらだら長いだけの本を読むのはストレスなんですけど、面白い本というのは、どんなに長くても楽しいですよね。

時間を忘れてずっと読んでいられます。文章量なんか気にならないくらいに。

無駄に長い本は合わない本なのでしょうけど、まだ読み終わらないのか……と思ってしまうので、そんな本に出合うと、途中で読むのをやめてしまうことも必要だと感じる久田和広です。


さて今回は、「神戸・続神戸」を読んでみました。

なんだか惹かれて読んでみた話なのですけど、昭和の激動の時代・神戸での出来事を描いた短編集でした。

短編集というので、あんまり読み応えないかな?と思っていたのですが、まったくそんなことはなかったです!

昭和を生き抜いた神戸、どんなストーリーがあるのかと思ったのですが、戦時中や戦後の話もあり、過酷な日常なのですが、強いものを感じました。

登場人物たちはそれぞれ大変な人生を送っていて、貧乏ではあるのですが、それでいて自由で、したたかでした。

ハッピーという話ではありませんし、読後感もちょっと不思議なものが残るような感覚で、眠る前に読んでしまったせいで、へんに目が冴えてしまってしばらくぼーっと考え込んでしまいました。それくらい、何かを残してくれる本でしたよ。