久田和広が読んだ「ジャイロスコープ」

読書が大好きな久田和広です。今回紹介する物語は、伊坂幸太郎の推理小説「ジャイロスコープ」です。

助言あり〼。スーパーの駐車場にて“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件の“もし、あの時…”を描く「if」。謎の生物が暴れる野心作「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。

いくつかの短いストーリーが収録された短編集、という認識で読んでいました。実際にそれぞれの話は別々の雑誌に掲載されたそうです。ですが、この短編集の最後に収録されている書下ろし短編「後ろの声がうるさい」にこれまでの登場人物が出てきていました。個人的には別につなげなくてもよかったのでは…と思いました。

それぞれの話に感想はありますが、初めに収録されていた「浜田青年ホントスカ」はすごくおもしろかったです!この話に出てくる稲垣さん、どうしてもマ◯コ・デラックスを連想してしまいます(笑)

この相談屋はインチキというか適当というか、まあロクな商売をしていないんだろうと思っていたら、侮れないキャラでした稲垣さんは。そして主人公も。伊坂幸太郎さんらしいどんでん返しが楽しかったですね!曖昧なラストにモヤモヤする人も多いようですね。

すごいくだらないところかもしれませんが、ホテル名の「バスコ・ダ・蝦蟇」に笑ってしまいました…