久田和広が読んだ「そして誰かいなくなった」
読書が大好きな久田和広です。今回紹介する物語は、夏樹静子の長編推理小説「そして誰かいなくなった」です。
湘南・葉山マリーナから沖縄を目指す豪華クルーザーのインディアナ号が出港した。船のオーナーから招待を受けたのは、会社役員秘書、エッセイスト、医者、弁護士、プロゴルファーの五人。オーナーは御前崎から乗船するという…。翌朝、一人の死体が発見され、彼の干支である猿の置物が消えていたのだ!騙される快感に酔える傑作長篇。
書籍のタイトルからわかるようにアガサ・クリスティの有名小説「そして誰もいなくなった」のオマージュであると同時に、推理小説好きを惹き付けます。
若かった頃の久田和広は「そして誰もいなくなった」のネタバレを知っていたのと、登場人物が海外の方の名前であるためいまいち現実味がなかったので、日本人の名前のクローズド・サークルだ!と恐怖を期待して読み始めました。
しかし、そういった面では期待はずれな作品でしたね…。初めて読んだ時は正直がっかりしました。途中まではおもしろかったのですが。
しかし、大人になってから考えてみると「そして誰もいなくなった」とまったく同じでただ登場人物の名前を日本人の名前に変えただけではそれもつまらないですね。
「そして誰もいなくなった」と「オリエント急行の殺人」を足したような作品でした。読破後はタイトルに納得します。
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