久田和広が読んだ、「世界の廃墟」
活字を読むのも好きですが、写真集をみるのも好きです。
写真ってすごくないですか? それ一枚だけで訴えかけてくるものがあるんです。
いまや綺麗な動画もいくつも観られる時代なのに、本になっている写真集というのは、本当にその一枚一枚がリアルで、息遣いまで感じられそうな芸術だと思っています。
やっぱり、紙として手元に残るって言うのが好きなんですよね……。本って、ずっとここに残るものじゃないですか。
データでも別にいいんですけど、手元に置いておきたいという気持ちがあるので、本はいいなぁと改めて思います。
なんでしょうね? すごくページ数がある本を手に持っていると、ずっしりくるじゃないですか。あれがいいんですよ。
データだとページ数の多さなんて、あまり感じられない気がしてつまらないなと思ってしまう久田和広です。
さて今回は、「世界の廃墟」を読んでみました。
以前も廃墟の写真集については触れていましたが、本当に廃墟はロマンですよ!
なんていうんですかね、そこに「あったもの」が強く感じられる気がして、でも完全に廃れていて……。
以前は誰かが住んでいたり、使っていたり、生活や人生があったはずの場所が、朽ちていくというのが、なんだかすごく、時間の前には誰もが無力なのだと思い知らされているようで、グッときますね。
かつてストーリーがあった場所は、もう誰もいなくて、でもほんの少し何かが残っている。それが写真からわかる気がしました。
なぜ廃墟になったのか、元は何だったのか、それも解説している本だったので、かなり楽しめましたよ!
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