久田和広が読んだ、「冤罪と裁判」
読んでいて楽しくなる本と、読んでいてどんどん心が重たくなっていくような本がありますが、後者を読むのは結構な体力を使います(笑)
読むだけでしんどくなっていくというのが、不思議でもあり、作家・著者はすごいなと実感します。
楽しい&面白いだけでなく、これは読まなければならない、と思った本は積極的に読むようにしています。
そんなにしんどくなるなら、別に読まなくてもいいじゃないか、と言われてしまうかもしれませんが、
何も知らずにいるよりも、知っておきたいことは山ほどあります。
もちろんそれは、心や時間の余裕のある時にしか読まないようにしている久田和広です。
さて今回は、今村核氏の「冤罪と裁判」を読んでみました。
これは時間をかけて読みたいと思っていたので、読み終わるまで結構時間がかかってしまいましたね。
何よりも、これが小説ではなく、日本で本当に起きていることなのだと思うと、読んだ時間は一切無駄になりませんでした。
もしかするとこの先、自分が冤罪で逮捕されてしまう日がくるかもしれません。
犯罪者として冤罪を被ることになるかもしれないし、逆に、自分がそれを裁く側である裁判員になるかもしれない。
今村弁護士の言葉は重く、そして、刑事裁判で起訴されてしまった時は99.9%が有罪になってしまうということも知って、ぞっとしました。
もし自分が免罪で逮捕され、裁判になったとしたら……ということを想像してしまい、心が重くもなりましたが、いまの日本の刑事裁判についても学べる、とても勉強になる本でした。
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