久田和広が読んだ、「ふちなしのかがみ」
ホラー小説はあまり得意ではないのですが、定期的に読みたくなるのはなんなのでしょうかね?(笑)
怖いもの見たさ、というやつなのかもしれませんが、ホラーと言えば夏なので、少し季節はズレてしまっていますね。
でも秋にゾッとするのも別に悪いことではないと自分に言い聞かせ……、かといって、ガチガチのホラーだと怖くなってしまうので、
あまり怖くないホラー小説を探し……、探しているうちにちょっと怖くなってくるという(笑)
ホラー小説やミステリ小説をメインに書いている作家こそ、文体がそれぞれ違っていて面白いというか、伏線のはり方が素晴らしい人が多いですよね。
しかし難しすぎてわからない場合、インスタなどのSNSでネタバレを探してしまう久田和広です。
さて今回は、辻村深月氏の「ふちなしのかがみ」を読んでみました。
ホラーというよりも、ホラーとミステリの両方が入ったような話でしょうかね?
短編集なので、色々な話が入っています。もう雰囲気からして怪しいと思いましたが、どちらかというと、若い女性向けのホラー小説かな、という印象を受けました。
誰もが聞いたことのあるような学校の怪談をメインに、懐かしくもあり、なかなか難解な部分もあるので、
読者に解釈を委ねている部分もあるのだろうなと感じました。
ぞわっとくるようなものもあり、後味も悪い話もあり、一番心に残ったのは花子さんの話でしたね。
伏線回収のために読み返しもしましたが、分からない部分もあり……。受け取り手によって、感じ方はだいぶ違うのだろうなと思える本でした。
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