久田和広が読んだ、「夜市」
読んだ本をリストアップするだけでも、もうだいぶやばい量になってしまいそうなくらい読んでいますが、上には上がいる、という感じでしょうね。
インスタを見ていても、あれ!?この人、こんなに厚い本をもう読み終わったのか!と驚かされることも多いので、
早く読める人は本当に早く読めますからね。自分の場合はじっくりかみ砕いているので、そこまで読むスピードが速いわけではありません。
けれど、あまり本を読まない人から見ると、驚異のスピードと言えるのかもしれません(笑)
そんなに本を読んでどうするの?と言われてしまったこともありますが、どうするも何も、ただ楽しいから読んでいる久田和広です。
さて今回は、恒川光太郎氏の「夜市」を読んでみました。
ホラー小説が読みたいな~と思って探していたのですが、これは怖くて夜が眠れない!という本というよりも、
じわじわとやってくる薄ら寒さ、ノスタルジックな部分、けれどどこか闇が広がるという世界を覗き見ているような不思議な感覚がある、
非常に深い本なので、ホラーが苦手という人でも読みやすい本ですね。
どちらかというと、ちょっと怖い童話を読んでいるような感覚でしょうかね?
もし自分がこの夜市に迷い込んだとしたら、何を売るだろう?ということも考えました。
表題作の夜市も面白かったですが、「風の古道」もなにかこう、心に残るものがありました。
とてもシンプルで読みやすく、無駄もなく、でも心に残す何かがあるという本に出合ったのは久しぶりでしたが、ホラーというよりも何か、夢の中をさまよっていたような気分でした。
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