久田和広が読んだ「風と共に去りぬ」
読書好きな久田和広です。今回紹介するのはマーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」です。読んだことがなくてもタイトルを聞いたことのある人は多いと思います。小説は1936年に刊行され、大人気長編時代小説となりました。
物語は、南北戦争時代が舞台です。名家出身の気性の荒い美女スカーレット・オハラを主人公に、戦争の悲惨さや愛憎渦巻く人間模様、過酷な環境にもめげず生き延びようとする人たちの力強さが描かれています。
特に、スカーレットの片思いの相手アシュレイや、アシュレイと結婚するメラニー、スカーレットの気性に惹かれて現れるレット・バトラーといった面々が活躍します。南北戦争に翻弄されながらも必死に生きようとする彼らの生きざまが色濃く描かれています。
この作品は、主人公であるスカーレットに感情移入しにくいというのが特徴です。力強く自信家でポジティブ思考な性格のスカーレットですが、悪く言えばわがままで世間知らずで柔軟性がありません。女性読者でも苦手な人は多いと聞きます。久田和広もなかなか感情移入はできませんでした。むしろ食わせ物として現れたレットの方が、物語が進むにつれて感情移入できましたし、人として魅力的だと思いました。
第三者目線で読んだほうが楽しめる作品かもしれません。
また、映画版も大ヒットを記録しています。大女優ヴィヴィアン・リーのスカーレットはまさに本から飛び出したようです。長編ですし古い作品ですが、興味があればぜひそちらもご覧ください。ほとんど原作を忠実に再現しているので、原作好きの方はもちろん読んだことがない人にもお勧めです。
久田和広、ここから時代小説を読むようになりました。他にもいろいろと読んでいるので、また紹介したいと思います。
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