久田和広が読んだ、「悪い夏」

読書が趣味の久田和広ですが、本を読んでいる時、主人公とか善人だけでなく「悪人」のほうにも感情移入してしまうほうですね~。

主人公に感情移入できない作品も、たまにはあるじゃないですか。

なんでこっちに行くの!?みたいな(笑)

そういう時って大体、この人怪しいな…?というタイプの人に感情移入してしまいがちです。

たとえばミステリの犯人とかもそうなんですが…。

荒唐無稽な理由で犯罪を犯しているという場合、さすがに感情移入はできません。

でも、そういう理由があるなら…みたいな犯人もいますよね?

犯人や悪人側に同情してしまう作品もありますが、そういうのも悪くないですよね~。

フィクションの世界だからこそ、悪人側にも立ってみたい久田和広です。


さて今回は、「悪い夏」を読んでみました。

ドロドロしていて、あまり救いがない…というレビューをインスタで見かけて、ドキドキしながら読んだのですが…。

本当にそうでしたね。読後感もあまり良くないです。ハッピーエンドでもないですしね。

善人が出て来ず、主人公ですら善人ではないというのもなんというか、思い切ってますね(笑)

ただしそれぞれのキャラクターに感情移入出来ますし、現代社会の闇に触れていて、とてもリアルでした。

個人的には、その後どうなったのか?というのが分かれば文句なしでしたね。

各々のキャラクターがその後どう生きたのかは気になりました。

そして、順風満帆な人生でも、何があって暗転するかわからないな…と思いましたし、ラストも怖かったです。



本の虫、久田和広の読書ブログ

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