久田和広が読んだ、「残穢」
本は心の栄養というか、読むことで元気をもらっていますし、疲れてしまった時にも本があればなんとか持ちこたえられる、ということを経験してきました。
辛いことがあっても、本がいてくれるというだけで、自分の場合は「まだ頑張ろう」と思えましたからね。
それくらい、本は素敵な場所へ連れて行ってくれるものであり、ずっと自分の味方なんです。
素晴らしい作品に出合うことも多いですが、何よりも、「本を読む」という行為が純粋に好きな僕です。
ホラーから文学、絵本に推理小説、ミステリ、恋愛もの、もうなんでもこいですよ!
文字があれば割となんでも楽しく読んでしまう久田和広です。
さて今回は、「残穢」を読んでみました。作者は小野不由美さんです。完全なるホラーですね。
引っ越して来たばかりの新居で、異様な気配、いるはずのない声がする。
どうして怪異現象が起きるのか?ということを調べていくうちに……?というホラー小説ですが、ホラーというよりも推理小説のように思え、震えながら読むというよりも頭を必死に動かしながら読んでいました。
ミステリにも似ているので、どんどん謎を解いていく感じが面白かったですね。
本自体は怖くなかったはずなのですが、読み終わった後に、じわじわとやってくる怖さ。
これはどこまでが創作で、どこまでが本当にあった話なのか?それを考えていると、更に怖くなりました。
派手に驚かされる怖さではないのですが、読後、ふとした瞬間に思い出してゾッとするような本でした。
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